●姜尚中著『姜尚中対談集 それぞれの韓国そして朝鮮』/角川学芸出版/2007年12月発行
本書は、姜尚中が角川学芸Webマガジンで連載した対談を再編集したものである。対談相手は、筑紫哲也、雅-miyavi-、澤地久枝、浜美枝、梁英姫、リービ英雄、磯崎新、中井信介、井筒和幸、黒田福美。 顔ぶれから察せられるように著者のこれまでの学究的な対談本に比べると全般的に和やかでリラックスしたトークが展開されている。 とはいえ、リービ英雄との対話では在日コリアンや越境者の文学をめぐってホットな議論がなされているし、磯崎新とは文化や伝統の「オリジン」について刺戟にみちた意見が交わされていて、とりわけこの二人との対話が私には興味深く感じられた。 中井信介との政治談義などはいささか素朴にすぎる印象が免れないものの、個々のゲストたちの“韓国体験”や海外での活動に対する熱い思いが明快に伝わってくる対談集だ。
by syunpo
| 2008-03-30 10:46
| 国際関係論
|
Comments(0)
|
検索
記事ランキング
以前の記事
カテゴリ
全体 思想・哲学 政治 経済 社会全般 社会学 国際関係論 国際法 憲法・司法 犯罪学 教育 文化人類学・民俗学 文化地理学 人糞地理学 地域学・都市論(国内) 地域学・都市論(海外) 先史考古学 歴史 宗教 文化全般 文学(小説・批評) 文学(詩・詩論) 文学(夏目漱石) 文学(翻訳) 言語学・辞書学 書評 デザイン全般 映画 音楽 美術 写真 漫画 絵本 古典芸能 建築 図書館 メディア論 農業・食糧問題 環境問題 実験社会科学 科学全般 科学史 生物学 科学哲学 脳科学 医療 公衆衛生学 心理・精神医学 生命倫理学 グリーフケア 人生相談 ノンフィクション ビジネス スポーツ 将棋 論語 料理・食文化 雑誌 展覧会図録 クロスオーバー 最新のコメント
タグ
立憲主義
クラシック音楽
フェミニズム
永続敗戦
ポピュリズム
日米密約
道徳
印象派
マルチチュード
テロリズム
アナキズム
想像の共同体
古墳
イソノミア
社会的共通資本
蒐集
闘技民主主義
厳罰化
規制緩和
AI
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||