カテゴリ:論語( 3 )

人類は常に「劣化」してきたのだ!?

●金谷治訳注『論語』/岩波書店(岩波文庫)/1999年11月発行

b0072887_195371.jpg 最近、様々な悪事や不祥事をつなげて「日本人の劣化」と総称し、それを嘆く声がよく聞かれるが、その場合、一体いかなる時代の日本人と比較して「劣化」したといっているのだろうか。

 思えば、いつの世にも「昔に比べて今は……」という憂国の声は存在したのだ。たとえば『論語』にも。

 子曰、吾猶及史之闕文也、有馬者借人乗之、今則亡矣夫(巻第八 衛霊公十五)
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by syunpo | 2008-01-04 19:55 | 論語 | Trackback | Comments(0)

国会閉会の夜に論語の言葉を思いだす

●金谷治訳注『論語』/岩波書店(岩波文庫)/1999年11月発行

b0072887_1430851.jpg 国会が閉会した夜、彼は、二人の大臣が辞し、一人の大臣が自死したことの責任について、繰り返し以下のように述べた。
 「大変、残念なことで任命責任はもちろん私にある」。
 「同時に私には改革、新しい国づくりを進めていく重要な使命がある」。

 子の曰く、其の言にこれ恥じざれば、則ちこれを為すことなし。(巻第七 憲問第十四)
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by syunpo | 2007-07-05 23:30 | 論語 | Trackback | Comments(0)

テレビを観ていると論語の言葉を思いだす

●金谷治訳注『論語』/岩波書店(岩波文庫)/1999年11月発行

b0072887_15292288.jpg 「子曰、巧言令色、鮮矣仁」。
 子の曰わく、巧言令色、鮮なし仁。
 先生が言われた、「ことば上手の顔よしでは、ほとんど無いものだよ、仁の徳は」。(巻第一 学而第一)


 最近、テレビを観ていると、この言葉をよく思い出す。テレビ局のクルーにマイクをつきつけられてペラペラ良く喋っている人に「仁の徳」を、感じることはめったにない。
 近頃のこの手の代表選手は、村上世彰とかいう人物だ。この人の経済行為について、私は否定も肯定もしない。彼の行為が、日本の企業経営に一石を投じるとか投じないとか議論することにも私の関心はない。
 ただ、端的に彼を嫌いなだけだ。それは、生理的嫌悪に近い。強いて言葉にすれば、彼のトークに「仁の徳」が感じられないという以前に人間としての「ウソ」を感じてしまう、ということにでもなろうか。

 忘れもしない、昨年秋、日本の野球ファンが日本シリーズをエンジョイしている、まさにその時に、村上氏が阪神タイガースに介入してきたのだ。本当の阪神ファン・野球ファンならば、野球観戦に没頭するはずなのだ。
 そんな時に株を買い占めて、ガチャガチャ、タイガースがどうの球団経営がどうの、と述べ始めた。彼が野球もタイガースも愛していないことは、明白である。ならば、黙って金儲けに専念すればよろしい。逆にいえば、単なる自分の金儲けだからこそ、いろいろ講釈を垂れたくなるのだろう。それは、周囲を納得させるというよりも自分自身を納得させる喋りのように私には思える。何か世のため企業のために自分は動いているのだと思い込まなければ、大金を稼いでも空しいのだろう。
 いずれにせよ、彼の言葉から、私は知的刺激も人間的な共感をも感受することはない。

 「子曰、君子喩於義、小人喩於利」。
 子の曰わく、君子は義に喩り、小人は利に喩る。(巻第二 里仁第四)

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by syunpo | 2006-05-25 15:35 | 論語 | Trackback(2) | Comments(2)