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いくらやっても将棋のコツがつかめない〜『才能とは続けられること』

●羽生善治著『才能とは続けられること 強さの原点』/PHP研究所/2012年2月発行

b0072887_18213213.jpg 十九歳の時に竜王になり、その後、前人未到の七冠独占の偉業を成し遂げ、今なお三冠を保持して将棋界を牽引し続ける羽生善治。本書は二〇〇八年にNHK・BSハイビジョンで放送された番組「100年インタビュー/棋士 羽生善治」をもとに単行本化したものである。

 とくに斬新なことを語っているわけではない。むしろこれまで他の分野の偉人たちが残した言葉と重なりあうようなものが多いかもしれない。しかし勝負の厳しい世界を生きる羽生善治が発した言葉であるがゆえの味が醸し出されているようにも思われる。

 なぜ私がそれほどまで将棋に強く惹かれたかというと、一つは、勝負の結果がはっきり出ること。もう一つは、いくらやっても将棋のコツがつかめなかったからです。(p16)

 以前の私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていました。
 しかし、今は、十年、二十年と、ひとつの物事をずっと長く続けること、継続することが、一番の才能ではないかと思います。(p47)

……今日勝つ確率が一番高いというやり方は、十年後には一番リスクが高くなるといえるでしょう。(p52)

 膨大な情報から自分に役立つ、あるいは必要な情報を得るには、「選ぶ」より、むしろ「いかに捨てるか」のほうが、重要だろうと思います。(p119)

 将棋は武道と似ているなと思う部分があります。
 どんな武道も突き詰めていけば、相手を打ち負かすこととは関係なくなっていくように、将棋からも何か深いものを感じます。(p123)

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by syunpo | 2016-10-25 18:23 | 将棋 | Trackback | Comments(0)