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ブックラバー宣言

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有限性による有限性についての哲学!?〜『別のしかたで』

●千葉雅也著『別のしかたで ツイッター哲学』/河出書房新社/2014年7月発行

b0072887_1852855.jpg『動きすぎてはいけない』で颯爽とデビューした千葉雅也の二冊目が早くも世に出た。ツイッターでのつぶやきを並べかえて本にしたもの。ここにピックアップされた呟きの内容は、風物や食べ物の感想、アート、思考法・勉強法・哲学研究のアイデアなど種々雑多である。時系列でなく「新しいリズム」で提示されているところがミソらしい。

 なぜツイッターの一四〇字以内がこんなに書きやすいかというと、それは、書き始めた途端にもう締め切りだからである。(p200)

 一四〇字以内に収めなければならないツイッターの非意味的な有限性を逆手にとって編まれた本書の戦略性を哲学的語彙でするプレゼンテーションにはそれなりの芸を感じるけれど、このスカスカした読後感をどう表現すればいいのだろう。今風の〈哲学書〉が登場したことを言祝ぐべきか皮肉るべきなのか。

 表象文化論はいつでも異種格闘技なので、「正しい」論述のスタイル、解釈法などは決まっていない。議論の形式それ自体を個々人が発明する。哲学も本来そういうものだと思うけれど、既成形式の踏襲に陥っている場合も多いですね。僕も、新しい仕事のたびに形式の発明を試そうとしています。(p30)
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by syunpo | 2014-08-14 19:00 | 思想・哲学 | Comments(0)
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