ブログトップ

ブックラバー宣言

syunpo.exblog.jp

謎をもらえる人が重要なのである〜『謎床』

●松岡正剛、ドミニク・チェン著『謎床 思考が発酵する編集術』/晶文社/2017年7月発行

b0072887_20162378.jpg 起業家であり情報学の研究者でもあるドミニク・チェンが編集工学を提唱する松岡正剛と語りあう。オシャレな横文字コトバが乱舞し、現代の高度情報化社会を語るにあえて古典的なテクストが参照される。──縦横無尽、変幻自在な言葉の交歓。さながら知の万華鏡のような対話とでもいえばよいか。

 華厳思想が描く重々帝網とインターネットに相似を見出したり、空海とローレンス・レッシグが結びつけられたり。なるほど「編集術」の妙を随所に見出すことができる。二人の博覧強記には感心した。

 ただ正直な感想をいえば、紹介される概念や技術用語を駆使した議論はしばしば私の理解できる次元を超えていて、何やら茫漠とした読後感。そんなわけでこれは読む人を選ぶ本なのだろう。
[PR]
by syunpo | 2018-05-25 20:18 | クロスオーバー | Comments(0)
<< 永続敗戦のその先へ〜『国体論』 近代日本を貫く基本精神〜『「五... >>