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ブックラバー宣言

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元外交官の「結論」〜『外交力でアメリカを超える』

●天木直人著『外交力でアメリカを超える』/かもがわ出版/2006年4月発行

b0072887_9285911.jpg レバノン特命全権大使として小泉純一郎首相にイラク戦争の不当性を具申し、それがもとで事実上の解雇処分を受けた天木直人の外交論である。一身を賭して時の宰相に意見した著者の勇気と見識には、まずもって敬意を表したいと思う。

 講演録をまとめた本書では、改憲の動きを真っ向から受け止めて国民投票に立ち向かうことを提唱し、改憲論を葬り去ることで、日本の新たな外交構想を世界に示すことができる、と主張している点に著者の考えが凝縮されているといえるだろう。

 冒頭に、報道写真家を志しながら若くして病死した小西紀彦の撮った写真が掲載されている。米軍の爆撃で瓦礫と化したバグダッドの町に佇む三姉妹の、悲しみをこらえて微笑んでいる表情が何とも印象深い。
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by syunpo | 2008-05-23 09:29 | 政治 | Comments(0)
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